2011.11 冬の気配を探しに、ツバキ&サザンカのお花見散歩

冬の気配を探しに、ツバキ&サザンカのお花見散歩

冷たい空気に映えるカメリアの花

キンモクセイの香りが街から消えると、次に花を楽しませてくれる代表的な花木がツバキとサザンカ。

晩秋から咲き始めより寒くなる冬の間、心を温めてくれるような可憐な花をつけます。

ツバキとサザンカは、ともにツバキ科ツバキ属。小ぶりの葉を持つ木に付く花は、とてもよく似ています。

首から落ちるのがツバキで、花を散らせるのがサザンカと言われ散り方で見分ける方法が知られていますが、花を見分けるのは品種改良が進み段々と難しくなってきています。学名も同じカメリアを冠し、ツバキはCamellia japonica(カメリア ジャポニカ)、サザンカはCamellia sasanqua(カメリア サザンカ)。

日本産の花を元に生まれた品種だけでも数千種。世界中で品種改良が進み愛され続けています。

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天橋立で愛される 大サザンカの花と香りを楽しみに

昔から好まれてきた園芸品種だけあり、神社にもいろいろな種類のツバキやサザンカが見られます。

市指定天然記念物のサザンカが見られるのが、京都府宮津市の山王宮日吉神社(さんのうぐうひよしじんじゃ)。

平安時代から続いてきた古社で、境内には推定樹齢千年のシイの木のご神木や、宮津藩主が命名した同じく市指定天然記念物の含紅桜もあり、見応えのある木や花のオンパレード。

サザンカは江戸初期に造営された庭園に植えられたもので、樹齢400年。サザンカに見えないほどの大木に育ち、圧倒的な美しさと花の香りを届けてくれます。

山王の神さまは、災厄除去、安産・子育ての神さま。参拝しながら豊かな杜に守られたサザンカで晩秋のお花見を楽しんでみませんか?

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