日本を楽しむ、大人の夏祭り

夏祭りのシーズン到来!ロマンチックな三大祭りから奇祭と言われる火祭りまで、一度は見てみたい全国の夏祭りをお届けします。
1.浴衣デートなら、風流日本三大夏祭りへ



・祇園祭(京都・東山区/八坂神社)
日本三大夏祭り以外にも、京都三大祭り、日本三大山車祭と、“三大”の仲間入りすることが多いのが八坂神社(やさかじんじゃ)の祭礼、祇園祭。
歴史の長さと1ヶ月間に渡る規模の大きさ、豪華さで知られています。一番の見どころはその多くが重要文化財に指定されている豪華絢爛な山鉾巡行ですが、アート好きなら旧家や商店が秘蔵の屏風や書画を披露する屏風祭もおすすめ。個人宅や個人商店が会場となり予約が必要なところも多いので、公式サイトでご確認を。
京都の粋を集めたお祭りへ、ぜひおしゃれしておでかけください。
・天神祭(大阪・北区/大阪天満宮)
大阪天満宮の天神祭も、6月下旬の吉日から1ヶ月間に渡る大規模なお祭り。
奉納花火があがる船渡御(ふなとぎょ)は、大阪の夏の風物詩として親しまれています。2010年の船渡御の開催は、7月25日。
意匠を凝らした約百隻の船と、大川に映る花火と提灯が華やかな水の祭典を演出します。
・山王まつり(東京・千代田区/日枝神社)
6月7日から10日間行われる山王神社の山王まつりは、威勢のいいケンカ祭りが多い江戸の祭りでは珍しい、風流な趣があります。
神楽囃子や山王太鼓など日本古来の芸能に触れられる出し物が多く、しっとりお祭りを楽しみたい2 人におすすめ。子供たちが、お稚児さんの装束をまとい茅の輪くぐりを行う、かわいらしい稚児行列も見ものです。
2.日常を吹き飛ばしたいなら、迫力の火祭りへ


(岐阜・岐阜市/手力雄神社)

・那智の火祭り(和歌山・那智勝浦町/熊野那智大社)
7月14日に開催される那智の火祭りは、世界文化遺産の熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)の祭礼です。
12のご神体が御輿につけられた扇に宿り、その昔に鎮座していた那智の滝へ里帰りする行事のため、正式名称は「扇祭」。大たいまつにともされた炎がご神体の乗る扇御輿を迎えに行き、炎とご神体が出会うとき、祭りは最高潮を迎えます。扇御輿が那智の滝に里帰りを果たす、粛々としたクライマックスも見もの。
深い緑が発する濃い大気と炎の熱気、そして一瞬で心がクリアになる滝のしぶきが、時空を超えて、信仰とより一体化していた原始の祭りを感じさせてくれるでしょう。
・手力の火祭り(岐阜・岐阜市/手力雄神社)
次々と打ち上がる花火に爆竹の音、滝のように降り注ぐ火の粉の下で裸の男衆が御輿を担ぎ乱舞する・・・。
手力雄神社(てぢからおじんじゃ)の手力の火祭は、圧倒的な炎のパワーで日常を吹き飛ばしてくれる迫力満点の祭り。“本祭”は4月ですが、観光用に8月の第2週にも“夏”が行われます。街中で行われる本祭と異なり、見通しのよい河川敷で行われ、地割れ花火や和太鼓演奏もあり火祭りの入門編におすすめ!
・吉田の火祭り(山梨・富士吉田市/北口本宮冨士浅間神社)
最後に紹介するのは、北口本宮冨士浅間神社(きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ)で毎年8月26日、27日に行われる「鎮火大祭」。
通称、吉田の火祭りと呼ばれ日本三大奇祭に数えられています。26日の夜は、メインストリートに3mもの大たいまつが約50本も並ぶほか、沿道の家々の門前にもたいまつが灯され、まるで街中が火の海に沈んでいるような幻想的な光景が広がります。
富士山参拝登山の山仕舞いとして行われるこの祭りを、夏の締めくくりに訪れてみてはいかがでしょう。
3.どこ行く?夏祭り

<妙見大祭>
8月16日~22日
北斗七星を祀る神社の歴史あるお祭り

<八坂神社例大祭>
7月14日~15日
境内末社・八坂神社の夏の例大祭

<七夕祈願祭>
7月7日
織姫短冊、彦星短冊に願いを込めて

<鳥越の夜祭>
6月
都内最大級!元祖千貫神輿で有名

<蛍放生祭祭>
6月上旬
星降る夕べに蛍の舞と雅楽の調べを楽しむ

<七夕の宴祭>
7月7日
ご祭神・菅原道真の伝説に基づく七夕祭り