絵馬の豆知識

絵馬の豆知識

願いごとをかなえて欲しいのは誰でも同じですが、全ての人が生きた馬を献上できるわけではありません。「生きた馬に代わるものを・・・・」という意識が当然のように生まれてきて、やがて土製や木製の馬形像を献上して諸祈願をする風習が生まれました。

生馬献上とほぼ並行して、馬の像が献上されていたと思われます。しかし、世間には生きた馬を献上することはもちろん、馬形を作ることもできない人々もいます。言い換えると神のご加護とご利益をもっとも必要とする人々です。こうした人々の間から、馬の姿を絵に書いて奉納する「絵馬」という祈願方法が、馬像献上とほぼ並行して生まれたと思われます。

絵馬は、室町時代の終わりごろに大絵馬と小絵馬に分かれます。大絵馬は専門の絵師が書き、絵馬堂に納められる絵馬。小絵馬は一般の奉納者が書く絵馬で、江戸時代になって大流行しました。今日、絵馬といえば、この小絵馬が一般的です。現代では馬の絵を書かないものも沢山ありますが、「絵馬」という名称の中に、古代の馬の神聖視と、生きた馬を献上して諸祈願をした歴史が隠れています。

絵馬の歴史の豆知識

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