春のベストロケーションで挙げる神社の結婚式~西日本編

小さいころから親しんでいる日本の神さまに、二人の永遠の愛を誓う神社での結婚式。後編は、西日本からベストロケーションをお届けします。
1.白無垢が似合う町。あこがれの倉敷美観地区で神前式 ~ 阿智神社


白壁の商家や倉敷川の柳並木は倉敷のシンボル。
なかでも美観地区は、レトロな雰囲気が好きな女子にはたまらない町。江戸から明治にかけて建てられた建物を利用したギャラリー、レストラン、カフェが点在し、お散歩も楽しいエリアです。
あこがれの町で式を挙げたいという人の願いを叶えてくれるのが、倉敷の総鎮守阿智神社(あちじんじゃ)。小高い山の頂に鎮座して1700年。倉敷を見守ってきた由緒ある神社です。
白い石畳にはっきりと映える緋毛氈での参進や本殿でおこなわれる神聖な式は、神社婚のよさをしみじみと感じさせてくれるもの。境内の絵馬殿から見る美観地区の眺望も思い出作りにひと役買ってくれそうです。
式のあとは、美観地区での記念撮影とおしゃれなレストランなどでの披露宴をおこなうのが人気のコースになっています。
2.舞台は世界遺産。歴史と格式を門出の思い出に ~ 春日大社


鹿がのんびりと暮らす奈良公園の奥に立つ春日大社(かすがたいしゃ)。
社殿のほとんどが国の重要文化財で、1998年には世界遺産にも登録。「人類にとって普遍的な価値のあるもの」として世界でも知られるようになりました。
世界遺産登録でより格式が高い印象になった春日大社ですが、実は誰でも挙式が可能です。
挙式プランは初穂料50万円の榊式、30万円の松式、10万円の竹式の3種類。榊式は、古来の宮廷衣装・十二単で式が挙げられる衣装・着付け込みのプラン。あとは神楽の場所や人数、授与品などの差があります。
どのプランでも、挙式は国宝に指定されている本殿前という他にはないロケーションが魅力的。普段は入れない場所での厳粛な式は、新郎新婦はもちろん、参列者にも思い出深いものになりそうです。
3.「長崎くんち」でおなじみの神社は長崎県人におすすめ ~ 諏訪神社


「おすわさん」として地元長崎で親しまれている諏訪神社(すわじんじゃ)。
例祭「長崎くんち」が有名ですが、長崎っ子が結婚式を挙げるのにおすすめの神社でもあります。諏訪神社は長崎の総氏神さま。1625年の創建以来、そこで暮らす人たちを護ってきました。長崎にゆかりのあるカップルなら、ふたりの縁を誓うとともに氏神さまとのご縁も結べる、意味のある結婚式が挙げられます。
挙式の舞台になる社殿は、火事による焼失のため明治2年に再建されたもの。創建にくらべ建物の歴史は新しいものの、孝明天皇の思し召しで約10年の歳月をかけて造営された社殿は、以前にまして立派になったそうです。
神社での挙式は、親族以外の参列が認められなかったり、少ない人数しか参列できなかったり制限があるイメージですが、諏訪神社では決まりごとは少なめ。
友人の参列OKで、衣装の制限もなし。ドレスから十二単まで着たいものを選べます。拝殿の挙式は最大70名まで参列可能。神社で自分らしい式を挙げたい人、たくさんのゲストを招きたい人によさそうです。
4.《その他の神社》どこで挙げる?挙式できるベストロケーションの神社

境内には樹齢370年の枝垂れ桜が

平安時代創建。縁結び、安産、育児の神さま

天照大神の三柱の御子神 宗像三女神を祀る

神話の舞台になった九州最大の神宮
その他の挙式できるベストロケーションの神社
- 岐阜・岐阜市/伊奈波神社・いなばじんじゃ
- 三重・伊勢市/猿田彦神社・さるたひこじんじゃ
- 富山・南砺市/高瀬神社・たかせじんじゃ
- 石川・白山市/白山比め神社
- 滋賀・大津市/近江神宮・おうみじんぐう
- 京都・京都市左京区/平安神宮・へいあんじんぐう
- 大阪・大阪市住吉区/住吉大社・すみよしたいしゃ
- 兵庫・神戸市中央区/生田神社・いくたじんじゃ
- 広島・広島市中区/広島護国神社・ひろしまごこくじんじゃ
- 島根・出雲市/出雲大社・いずもたいしゃ
- 鳥取・鳥取市/宇倍神社・うべじんじゃ
- 香川・琴平町/金刀比羅宮・ことひらぐう
- 愛媛・松山市/伊予豆比古命神社・いよずひこのみことじんじゃ
- 佐賀・佐賀市/佐嘉神社・さがじんじゃ
- 宮崎・宮崎市/青島神社・あおしまじんじゃ
- 熊本・熊本市/藤崎八旛宮・ふじさきはちまんぐう
- 沖縄・那覇市/波上宮・なみのうえぐう