vol.051 NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国』ゆかりの神社めぐり

NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国』ゆかりの神社めぐり

波乱の世を生き抜く三姉妹にドキドキしたドラマももうすぐクライマックス!最終回をより楽しむために、おさらいがてらゆかりの神社を訪ねてみませんか?

1.柴田勝家・お市の方、三姉妹の「絆の宮」~柴田神社

北の庄城跡址の柴田神社は福井駅から徒歩2分という好立地。
境内には、茶々、初、江の三姉妹の霊を祀る三姉妹神社もあります。

先がわかってはいても切なくてホロっときてしまうシーン、ありますよね?お市の方(鈴木保奈美)の再婚相手である柴田勝家(大地康雄)と、茶々(宮沢りえ)、初(水川あさみ)、江(上野樹里)の三姉妹がうち解けたあとの第10回がまさにそう。

秀吉との激突で、追い詰められた勝家は市とふたりで自害することになってしまう。戦国一の美女といわれたお市の方を見事に見せた鈴木保奈美の演技で、クライマックス的な緊張感のある回でした。

深い絆を結んだ家族のドラマに共感した人におすすめなのが福井県の北の庄城跡址に建つ柴田神社(しばたじんじゃ)。北の庄城落城後、天守閣の跡地に勝家公を祀った祠が建ちました。藩士により祭祀が続けられていましたが、明治に入り神社へ格上げになり社殿ができたのが神社の始まりです。御祭神はもちろん柴田勝家公、配祀にお市の方、境内社には茶々、初、江三姉妹を祀ったその名も三姉妹神社があります。

福井駅の駅前という便利なロケーションながら、城趾内にはお堀や石垣の跡のほか、勝家を始めお市の方、三姉妹の像などもあり歴史散歩にはぴったりの場所です。

▲目次に戻る

2.大阪城で豊臣秀吉とご対面~豊國神社

大阪城内に建つ豊國神社。
境内の銅像。天下を見下ろすような迫力があります。

百姓から天下人へと上りつめた豊臣秀吉は、日本有数のビッグドリームをつかんだ男。「泣かぬなら泣かせてみせようホトトギス」と落首で風刺されたほど、才気がほとばしる人物だったのでしょう。『江~姫たちの戦国~』では、岸谷五朗が軽妙でコミカルな新しい秀吉像を打ち立てていましたね。

秀吉ファンならぜひ参拝したいのが大阪の豊國神社(ほうこくじんじゃ)。大阪城の敷地に建っているので、秀吉が歩いたと思われる地を踏みしめながら秀吉公の霊を参拝できます。境内には、どーんと立派な秀吉像が立っています。明治36年に建てられた秀吉像は第二次世界大戦で銅の供給のために国へ提供されてしまったため、現在の銅像は再建されたもの。

作者は文化勲章を受章し、バチカン美術館にその作品が収められているという彫刻界の第一人者・中村晋也氏。以前の像をふまえつつ、現在の時代考証に矛盾する部分は修正を加えたため、リアルで迫力のある秀吉を見ることができるでしょう。

▲目次に戻る

3.スター建築家作の徳川家康の霊廟~久能山東照宮

権現造の社殿は、まばゆいほど華やか。
徳川家康公の遺骸が埋葬された場所に立つ神廟。

北大路欣也演ずる、食えない男・徳川家康と向井理演ずる、飄々としつつちらりと才気を見せる秀忠。そして、上野樹里演じる、誰にでも素直に感情をぶつける江。

江をするりするりと交わしていく徳川親子という図式は、後半戦でおなじみになってきていますね。現時点のドラマでは、三代将軍の跡目争いが勃発しつつありますが、歴史的には、大阪夏の陣の翌年元和2年(1616年)に家康が薨去しています。晩年を静岡で過ごした家康が久能山に眠ることを遺命としたことから、秀忠が造営を命じたのが久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)です。社殿は当時最高の建築技術・芸術が結集された権現造。棟梁は名古屋城(国指定特別史跡)・仁和寺(重要文化財)・二条城(国宝、世界文化遺産)を建てた当時のスター建築家中井正清です。久能山東照宮は、中井の晩年の傑作とされ国宝に指定されました。

その後、日光の東照宮を始め全国に多数の東照宮が造営されましたが、すべて久能山の東照宮を原型としたもの。本家は久能山ということになります。御祭神は徳川家康公ですが相殿には、なんと豊臣秀吉公、織田信長公が祀られています。戦国時代の三英傑に会える『江』ファンにも戦国時代ファンにもたまらないスポットです。

▲目次に戻る

4.《その他の神社》どこ行く?『江~姫たちの戦国~』ゆかりの神社

築土神社(つくどじんじゃ)東京・千代田区

大御台様が足繁く通った江戸城の氏神さま

西久保八幡神社(にしくぼはちまんじんじゃ)東京・港区

家康と秀忠が、関ヶ原の戦いに臨むに際して参拝

日枝神社(ひえじんじゃ)東京・千代田区

徳川幕府の直轄神社

愛宕神社(あたごじんじゃ)東京・港区

徳川家康の命により創建

▲目次に戻る

タイトルとURLをコピーしました