vol.044 清らかになれる水を探してご神水をめぐる旅

清らかになれる水を探してご神水をめぐる旅

1.水を司る神さまに守られた御神水 ~ 貴船神社

社殿前の石垣から湧く御神水。ペットボトル(300円)も用意されています。

貴船川が涼しげな水流の音を響かせ、緑がみずみずしい雰囲気醸し出す貴船エリア。濃厚な水の気配が感じられるのは、貴船神社(きふねじんじゃ)の御祭神が水を司る神さまだからでしょうか。

貴船神社の創建は、伝説によると1600年ほどまえ。初代神武天皇の皇母、玉依姫命という女神さまの導きで、鴨川の水源の地である貴船川の上流、今の奥宮がある地に社殿が建てられたと伝えられています。

万物の命の根源である水。その水を司る神さまを祀る貴船神社には、本宮にある石垣から一度もつきることなく、こんこんと御神水が湧き出ています。古来より茶人に愛された水は、3年以上くみ置きしても雑菌の繁殖が認められず良質の水であることを認められたという不思議な記録も残っています。

水の神さまの御神水で喉をうるおせば、カラダのなかから清めていただけそう。水に包まれるような貴船神社の参拝へ、でかけてみませんか?

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2.神域から湧く二つの霊泉 ~ 日光二荒山神社 二荒霊泉

清らかな御神水が湧く、神苑内の泉。神苑入場は200円。
日光二荒山神社の境内地には、重要文化財・世界遺産登録の神橋がかかっています。

栃木県の日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)は、二荒山(現在の男体山)を御神体山とする歴史ある社です。

境内はとても広く、男体山山頂に奥宮、中禅湖畔に中宮祠、日光市内に本社を構え、いろは坂や華厳滝も境内にすっぽり収まっています。広大で豊かな自然に恵まれた境内からは、二つの霊水が湧き出ています。

ひとつは、本社の背後の恒霊山中の洞屈に湧く「薬師の霊水」で、眼疾に霊験があると伝えられています。

もう一つは、別宮の滝尾神社の清流天狗沢のほとりに湧く 「酒の泉」。持ち帰って酒を造ると良酒ができるといわれ、醸造家の崇敬を集めています。

この二つの霊水に一度に出会えるのが、本社神苑内の「二荒霊泉」。ひとつの泉に引き込まれているので、水の霊験もダブルになっているのでしょうか。ペットボトルで汲めるほか、霊泉のそばのあずまやでは、霊水で淹れたお抹茶やコーヒーもいただけます。

神苑は、弘法大師が手植えしたといわれる樹齢約1000年の高野槙を始め、見どころがいっぱいあるので、あずまやでひと休みしながらゆっくり巡ってみましょう。

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3.不老長寿を願うなら「お櫛田さん」へ ~ 櫛田神社 霊泉鶴の井戸

博多祇園山笠など、全国レベルで有名なお祭りも多い。

「お櫛田さん」と親しまれている、博多の総鎮守櫛田神社(くしだじんじゃ)。7月の博多祇園山笠、10月の博多おくんちなどのお祭りでも有名ですね。祭神は、大幡主大神、天照皇大神、素盞嗚大神の三柱を祀っています。

参拝したあとに目を向けたいのが、境内にある霊泉鶴の井戸。境内の地下から、昔も今も変わることなくこんこんと水がわき出しており、その清らかな水をいただくことができます。

井戸のそばにある看板には、
 「この霊泉をいただくには
  一口目には 自分の不老長寿を
  二口目には 家族の不老長寿を
  三口目には 親類縁者の不老長寿を
  心で念じながら三口でお飲みください」
と記してありますので、きちんと念じるのをお忘れなく。

口に含んでみると、ちょっぴり塩気を感じるはず。塩分のミネラルが不老長寿の秘訣なのかもしれません。

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4.《その他の神社》どこ行く?神水のある神社

鳩ヶ谷総鎮守氷川神社(はとがやそうちんじゅひかわじんじゃ)埼玉・鳩ケ谷市

境内地下から湧き出す運気向上の御神水

川越氷川神社(かわごえひかわじんじゃ)埼玉・川越市

心身をはらい清めてくれる聖なる湧き水

大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)神奈川・伊勢原市

大山名水として知られる殖産・長命延寿の水

富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)静岡・富士宮市

平成の名泉百選に選ばれた湧玉池

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