お神輿の練り歩きの豆知識

お神輿の練り歩きの豆知識

お神輿を所有している神社のお祭りでは、お神輿による練り歩きが、お祭りのクライマックスとなっています。この練り歩きを神幸祭、または神輿渡御と呼んでいます。練り歩きは次のような手順で行われます。

  • 宮出し(出御(しゅつぎょ))
  • 練り歩き(渡御)
  • 御旅所(おたびじょ)(御旅の宮、神輿宿、御仮屋(おかりや)とも)
  • 練り歩き(渡御)
  • 宮入り(還御(かんぎょ))

宮出しとは、神社に鎮座している神さまの御霊をお神輿に移すこと。御旅所とは「仮に設けられた神座」。神さまの御霊にお休みいただくのと、担ぎ手たちの疲労回復の意味もあるのでしょう。お神輿が練り歩く範囲と距離、および途中に設けられている御旅所の数は、お祭りの規模によって異なります。

中小の神社ならば氏子(その神社の神さまが守る土地に住む人)の住む範囲になりますが、大社クラスのお神輿ともなると、かなり広い範囲を練り歩きます。たとえば、石川県羽咋市の気多(けた)大社。能登国の一宮として有名なこの神社では、毎年3月18日から23日にかけて、平国祭(くにむけのまつり)(一般的には「おいで祭」)が行われます。大国主命(おおくにぬしのみこと)がこの一帯を平定したことに由来するお祭りです。このとき出されるお神輿は、能登半島一円を練り歩くことで有名です。

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