お宮参りの豆知識
幼児の生存率が低かった昔は、人々は赤ちゃんが生まれると神さまにご加護を願い、すこやかな成長を祈りました。その為に行われたのがお宮参りです。これは現代でも、神社でおこなう最初の人生儀礼です。男児は誕生から31日目、女児は33日目に参拝するのが一般的です。
お宮参りは、氏神さま(住んでいる地域を守る神さま)を祀る神社に詣でるのが、本来のしきたりです。最近は、有名神社に参拝する傾向が強いのですが、お宮参りは、新たに氏子(氏神の守る土地に住む人)になったことを報告する意味もあるので、氏神さまへの参拝も合わせて行った方がよいでしょう。
お宮参りの日、赤ちゃんは母方の実家が用意した宮参り用の晴れ着に身を包み、神社に出向きます。赤ちゃんを抱くのは、父方か母方の祖母の役割で、母親は抱きません。かつて、父親は不参加だったのですが、現在では父親同伴も多いようです。
また、地方によっては、神前で赤ちゃんをつねってわざと泣かせ、お参りに来たことを神さまに印象づけるための演出をします。