厄落としの臨み方の豆知識
厄年には「前厄」「本厄」「後厄」があります。厄除け祈願の参拝をするとしたら、前厄の段階でおこなうのが理想的でしょう。参拝日は前年の大晦日、その年の初め、節分のどれかに設定するのが一般的なようです。
神さまは不浄と礼儀をわきまえないものを嫌うので、服装は軽々しいものや、何日も洗っていない服は厳禁。男性ならスーツにネクタイ着用がベスト。女性もスーツなどがいいでしょう。服装と同様、身体も清潔さを保つようにしてください。無精ヒゲと目ヤニでは、神さまに嫌われてしまいます。前日にお風呂に入り、きれいにしておきましょう。
人によっては前日に肉食をしなかったり、猥(みだ)らな行為を慎んだりしますが、これは個人の任意です。ただ、真剣な気持ちで厄落としに臨むなら、自然とそうした方向に行くと思われます。
ちなみに、地方によっては神社参拝後、櫛・手拭など身の回りの小さな品をわざと落とし、厄を一緒に落とすという風習を伝えているところもあります。
神社によっては厄除け祭りをおこなうところもあります。厄年が気になって仕方がないという方は、そうした祭で厄落としをしても良いかも知れません。
京都府南丹市美山町の八坂神社(祇園の八坂神社からの分社)では、毎年7月の例大祭で、厄落としに効果のある神楽が奉納されます。また、兵庫県神戸市の多井畑厄除八幡宮(だいのはたやくよけはちまんぐう)では、毎年1月18日~20日に厄除け大祭がおこなわれます。