拍手を打つ理由の豆知識

拍手を打つ理由の豆知識

神さまへの敬意の表明

「拍手」と書いて「かしわで」と読みます。通常、「拍手を打つ」という言われ、神さまを拝むとき手を打ち鳴らす行為を指しています。または開手とも呼ばれます。

「神さまを拝むとき、なぜ手を打ち鳴らすのか?」それは、手を打ち鳴らすという動作はうれしいときや感動を覚えたときに反射的に出る動きで、また、喜びや感動を与えてくれた相手に敬意を表する意味でも使われます。観劇やステージ観賞のあとの拍手は、そうした意味において行われています。じつは、拍手を打つのも同じ意味があります。簡単に言うと、神さまと出会えたことを喜び、神さまに敬意を表する意味でするのが「拍手を打つ」という行為です。

拍手のルーツは、有名な『魏志』倭人伝に記されています。同書は正式名を『三国志』魏書東夷伝倭人条。西晋(中国の王朝名。265年~316年)の陳寿が記した書物であり、このなかに「(倭人は)貴人に出会うと、手を叩きあわせて敬意を表わす」とあります。

おそらく、貴い存在に対して手を打ち鳴らして敬意を表するという習慣が古来の日本列島にあって、その習慣が神道に取り入れられたのかもしれません。ちなみに、神さまへの拝礼の仕方は世界中に沢山ありますが、手を打ち鳴らして拝礼するのは、日本だけだそうです。

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