えびすさまの豆知識
えびすさまといえば、七福神の一柱として有名ですが、「えびす」を称する神さまは複数あります。1つはイザナギとイザナミの子である蛭子命(ひるこのみこと)、もしくは大国主命の子である事代主神(ことしろぬしかみ)とされることが多いのです。したがって、同じえびすさまをお祀りしている神社でも場所によっては神さまが異なることがあるのです。
えびすさまは古来から漁業の神さまでありますが、中世に商業が発展してくるとともに、商売繁盛の神さまとしての性格も現われました。
西日本のえびすさまをお祀りしている神社では、毎年1月10日を中心とする数日間に十日戎(とおかえびす)というお祭りが行なわれ、商売繁盛にご利益のある福笹・熊手などが授与されます。
ちなみに、えびすさまは耳が遠いとされており、神社本殿の正面だけで参拝するのではなく、本殿の裏側にまわり、そこにあるドラを叩いて願いごとをしなくてはならないそうです。