vol.103 神社の節分の撒き手になってみる

神社の節分の撒き手になってみる

新年を迎えて、受験シーズンはもう目の前!最後の最後は、神さまの御神穂がこめられたお守りで、ポジティブなパワーをいただきましょう。

1.撒き手になる敷居は高い?それとも低い?

秋葉原のアイドルが壇上に上がることもある神田明神の節分祭。

神社の公式サイトを見ていると、節分祭のページで豆を撒く奉仕者を募集しているのを見かけます。ひな壇の上に立って、沸き立つ人々に向かって豆を撒くのは間違いなく気分がよさそう。しかも芸能人や著名人、赤鬼、青鬼とも一緒に豆が撒ける可能性もあり、一生の思い出にもなりそうな予感がします。

そこで、豆の撒き手について調べてみることにしました。そもそも、サイトでは募集しているものの、本当に奉仕者には誰でもなれるものなのでしょうか?

大江戸八百八町の氏神さま神田明神(かんだみょうじん)さんに問い合わせると「年男年女であればご応募いただけます。でも、撒き手になる方は氏子さんや崇敬会の方が多いですね」とのこと。「年男年女ならどなたでも大丈夫です。氏子でない方も参加されていますよ」と、敷居の低い回答をいただいたのは静岡県熱海市の来宮神社(きのみやじんじゃ)さん。

また、サイトで募集をしていない山口県防府市の防府天満宮(ほうふてんまんぐう)さんにも試しに聞いてみると「いつもは地元の方が撒いていますが、希望があれば検討します」とのこと。

また、年男年女だけでなく厄年(前厄後厄も含む)の人や、還暦の人、一般の人や子どもも撒き手になれる神社もありました。

撒き手の条件は、各神社でかなり違うようなので募集の告知をしている神社に問い合わせるのがよさそうです。

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2.豆の撒き手になると運が開ける!?

毎年、たくさんの人で賑わう来宮神社の節分祭。

「神社での節分は、神事にあたります。豆を撒くのは年男年女の厄を祓い、福を招く意味があるんですよ」と教えてくださったのは来宮神社さん。

神田明神でも来宮神社でも、撒き手は豆撒きの前か後に御祈祷、最後には直会(なおらい)に参列します。

直会とは祭りの終了後に、神前に供えた御饌御酒(みけみき)を神職・参列者がいただくこと。お供えした食物や酒を口にすることで神さまと一体になると考えられています。
節分で撒き手になるということは、神事に参加できるということ。そう考えると、何か準備が必要なのか、どのような服装でいどむのがよいのか気になってきます。

来宮神社、神田明神をはじめ、募集の告知をしている神社の多くが裃と袴の貸し出し・着付けがあるようす。

「裃を着るので平服で問題ありませんが、男性はほとんどの方がスーツでいらっしゃいます」とは来宮神社さん。やはり神事に参列するため正装が好ましいそうです。その他の準備などは特に必要はないとのことでした。

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3.気になる初穂料はいかほど?

来宮神社の節分祭には、脚本家の橋田壽賀子さんが姿を見せることも!

節分奉仕者の初穂料を調べたところ、7000円から2万5000円まで様々で、一番多いのは1万円前後のようです。

初穂料1万5000円の神田明神・来宮神社の場合、裃・袴の貸し出し、御祈祷・直会への参列などが含まれています。

さらに神田明神では、空くじなしのくじ引き付き。地元の企業や店舗の協賛で賞品が用意されていますが、参道名物の甘酒や納豆もあるので引くのが楽しみになりそう。来宮神社でも、絵馬やマス、福豆などのお土産がもらえるのもうれしいところ。

普段は立てない場所に立ち、思いっきり豆を撒いて厄除け開運できる特別な体験も待っていると考えると、一生に一度くらいは奉仕者になってみたい気もしてきます。
撒き手は事前申し込み制の神社が多いので、希望の方は早速申し込んでみてはいかがでしょうか?

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4.《その他の神社》どこ行く?神社の節分祭

鹿島神宮(かしまじんぐう)茨城・鹿島市

福豆と一緒に撒まかれるくじで豪華賞品が当たる

春日大社(かすがたいしゃ)奈良・奈良市

3000基の石灯籠に火が灯る節分万灯籠を開催

賀茂御祖神社(下鴨神社)(かもみおやじんじゃ(しもがもじんじゃ))京都・京都市左京区

大厄年、還暦の人も奉仕者になれる

櫛田神社(くしだじんじゃ)福岡・福岡市博多区

日本一のお多福をくぐって節分祭で厄除け祈願

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