一度は行きたい 集合! 日本一の神社②

日本一のある神社特集第二弾。日本最大の木造大鳥居にまつわる巨木ヒストリーや参拝への道も険しい海底神社など、今回もさまざまな日本一をお届けします。
1.初詣参拝者数に加えてもう一つの日本一も ~ 明治神宮


明治神宮(めいじじんぐう)は、明治天皇と昭憲皇太后の御神霊をお祀りするために、大正9(1920)年11月1日に創建された神社です。
日本一の初詣者数は、毎年報道されるのでおなじみですね。2012年の三が日の参拝者数は約315万人。東京都の人口が1千300万人なので、都民の4人に1人近くもの人が明治神宮に参拝に訪れている計算になります。
もうひとつの日本一は、鳥居の大きさ。南参道と北参道の出会い口にある大鳥居は、木造の明神鳥居としては日本最大。高さ12m、幅17.1m、柱の太さ直径1.2m、重さは13tもあります。
木造というからには当然、巨木が利用されています。一代目の大鳥居の木材は、台湾総督府から寄贈されたもので樹齢1200年以上の檜でした。一代目が落雷により破損したことをきっかけに、新たに建てられたのが今の鳥居です。
すでに当時の日本には、求めているほど立派な鳥居が作れるほどの巨木は無く、崇敬者が再び台湾を探し回り深い山中から探し当てたのが樹齢1500年を超える檜。96kmにわたる山道を切り開き、はるばる海をわたり昭和50年に当時の皇太子殿下のお誕生日にあたる12月23日に見事完成しました。
これ以上の木造鳥居を建てるのは、今後はますます難しくなるはず。貴重な鳥居を喧噪とは無縁の神宮の森の中でゆっくりと観賞してみましょう。
2.日本でもっとも低い所にある海底神社 ~ 洲崎神社


撮影/吉田誠
千葉県館山市の洲崎神社(すのさきじんじゃ)は、安房国一宮でもあった由緒ある社。その名の通り洲の先に建つ、海の景色豊かな神社です。
御祭神は天比理乃咩命(あまのひりのめのみこと)。安房国のもう一社の一宮である安房神社(あわじんじゃ)の御祭神の后神でもあり、元の名を洲ノ神(すさきのかみ)といいます。
源頼朝が海上安全のために洲崎神社から勧請して品川神社を作ったことや、海上交通のルートだったこともあり航海安全を願う人たちの信仰を集めてきました。
日本唯一の海底神社も、水難事故の防止を祈願するために建てられたもの。洲崎神社から分社し、1996年7月20日に鎮座しました。
場所は、洲崎神社から車で10分ほど。スキューバーダイビングのスポット波左間海中公園内に鎮座しています。ダイビングのライセンスがあれば、海中公園で保護・飼育するマンボウやエイとともに、神社で参拝することも。
泳いでくぐれる大きさの鳥居もあり、たくさんのダイバーが参拝に訪れています。
3.日本一の夢を叶える巨大破魔矢&熊手を期間限定公開中 ~ 大分縣護國神社

大分市の中心街からほど近い場所に建つ大分縣護國神社(おおいたけんごこくじんじゃ)。
境内に入り目に付くのが、空を突くように建っている大破魔矢や巨大熊手。大破魔矢は高さ18.8m、重さ1.8t、七福神や米俵が飾られた熊手は長さ12m、重さ5.1tという想像を絶する大きさで日本一を誇っています。
二つの日本一は12月から台風シーズンまでの期間、毎年恒例で公開中。12月中旬におこなわれる、クレーンで破魔矢や熊手を立てる設置風景には、たくさんの見物人が訪れるそうです。
ほかに、九州一の絵馬や今年は「願いごと叶い矢」も登場し、“一番”を願う参拝客に好評を博しています。大きな願いを祈願しに、訪れてみてはいかがでしょうか?