vol.043 受けてうれしい御朱印特集

受けてうれしい御朱印特集

今、神社めぐりのお伴に、御朱印集めが密かなブームになっています。そこで「御朱印の会」主催の嶋啓祐氏にインタビュー。思わずハマる、御朱印集めの魅力を教えてもらいました。

1.受けてうれしい御朱印特集

嶋啓祐さんは、All aboutのフレンチガイドであり都内でフレンチレストランを経営する実業家。おいしい食材探しの傍らに、全国の神社を巡っているそうです。

御朱印とは、神社へ参拝した証しとして御朱印帳(御朱印専用のノート)にいただく手書きの印のこと。社務所に担当者がいる神社なら、300円ほどで授与していただけます。「いただいたあと開いてみると、ハッと清々しい気持ちになれるんです」とお話してくださったのは、「御朱印の会」を主催し、神社巡りのツアーも開催している嶋啓祐さん。

「2008年に数人のグループで検見川神社(けみがわじんじゃ)へ行った際、他のメンバーが当たり前のように御朱印をいただいていたのを見て、では自分もと思ったのがきっかけです」。それ以来既に御朱印帳8冊分の御朱印をいただいたそうです。短時間で、かなりの数の神社を巡っていますが、そこまではまった理由は?

「日付で参拝を思い返せるのも魅力ですし、自分だけに書いていただくものなので、一つとして同じものがない。書体も様々で見れば見るほどおもしろくなっていくんですね」。

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2.いただいて、眺めて、宝物になる御朱印

アートのような美しい字の御朱印も。
艶やかな桜の図案の蚕養神社。

墨書で書かれた文字は、大胆なものもあれば、繊細なものもあります。朱色の印・押し印も、それぞれの神社の縁起物や由縁にまつわるものなどさまざまなデザインがあり、アート観賞するような楽しさがあります。

眺めてみると、カッコよかったり、可愛かったり、いろいろな印象を受けるでしょう。どこの神社の御朱印にも、それぞれの魅力がありますが嶋さんの印象に残っているのはどんな御朱印なのでしょうか?

「やはり、書体に惹かれることが多いですね。太宰府を総本社とする天満宮系は、ご祭神の菅原道真が勉強の神さまだけあり字が達筆なことが多いようです。お気に入りは芦屋にある打出天神社(うちでてんじんしゃ)でいただいた御朱印。流れるような美しい書体には目を奪われます。奉納相撲がおこなわれている世田谷八幡宮(せたがやはちまんぐう)の相撲の印、樹齢千年の桜がある会津の蚕養神社(こがいじんじゃ)の桜の印など、神社にまつわる物語を象徴する印もおもしろいですよ」。

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3.どこから巡る?

茨城十二社巡りの御朱印帳は、とってもグラフィカル!

御朱印をいただきたくても、どこの神社から訪れたらよいかわからない、そんな初心者さんにおすすめの神社はあるのでしょうか?

「まずは、自宅があるエリアの氏神様に参拝するのが基本ですが、それ以外はどこの神社でも問題はないでしょう。一宮巡りでもいいですし、東京近辺に住んでいるなら東京十社巡りもおすすめです。女性なら、恋愛成就のご利益がある神社もいいですね」。

一宮ならオリジナルの御朱印があることも多いので、御朱印集めのスタートにおすすめ。歴史も見応えも期待できる参拝ができそうです。

また、東京十社巡り、茨城十二社巡りなどの霊場巡りは、各社の由来や住所などが記されている専用の御朱印帳が用意されていることが多い上、全社制覇したときは御朱印帳を見返すのが楽しくなりそうです。

なお、御朱印は参拝の証しのため、御朱印のみをスタンプラリーのように集める行為はNG。先にきちんと参拝してからいただきましょう。また、書いている前で大きな声で話したり、ノートやメモ帳などに書いていただくのは失礼にあたります。自宅に持ち帰ったら、神棚にあげるか、目線より高い場所に置き大切に保管し、気が向いたら眺め返して、自分だけの宝物を楽しみましょう!

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4.《その他の神社》御朱印集めにおすすめの一宮神社をピックアップ

日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)栃木・日光市

<下野国>
世界遺産登録の歴史ある社

鹿島神宮(かしまじんぐう)茨城・鹿嶋市

<常陸国>
日本全国に600社ある鹿島神社の総本社

一之宮貫前神社(いちのみやぬきさきじんじゃ)群馬・富岡市

<上野国>
鎮座1400年。社殿は国の重要文化財

筥崎宮(はこざきぐう)福岡・東区

<筑前国>
日本三大八幡宮に数えられる
厄除・勝運の神さま

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