vol.042 デートで行きたい 夏の夜の神社イベント

デートで行きたい 夏の夜の神社イベント

1.灯籠とロウソクが投げかける優しい灯り ~ 西宮神社 夏祭り えびす万灯籠点灯式

提灯のやわらかい明かりが多数灯る
光の列を作る、5000基のロウソク。

ロウソクのゆらめく炎は、心を落ち着かせ時間の流れをゆっくりとスロウダウンさせる働きがあるようです。

兵庫県にある西宮神社(にしのみやじんじゃ)でおこなわれる「えびす万灯籠点灯式」は、元祖キャンドルイベントとも言えるお祭り。日没が迫る夕方6時。約330基の灯籠と約5000基のロウソクに御神火が次々と灯され、境内がふんわりとした光に包まれます。

西宮神社は、福の神や商売繁盛の神さまとして知られる「えびす様」の総本社。万灯籠点灯式は西宮神社の夏祭りの一環としておこなわれています。

当日は、阪神西宮駅でロウソクを配布、駅から神社への参道にも福あかりが灯され、賑やかな町が、少し昔に戻ったような懐かしい雰囲気に変わります。

19時30分・20時30分には、日本で唯一の女人舞楽の会「原笙会(はらしょうかい)」による舞楽を奉奏。境内の松林を舞台にした舞楽は、ロウソクの明かりと、和楽器の音色、あでやかな女人舞楽が相まって、幻想的な空間になるのでぜひ観賞してみてください。ほかにも、「えべっさんのねぶた」「鯛ねぶた」など、ねぶたの競演や、えびすうちわ・えびす風鈴の授与など、お楽しみがたくさんあります。

どこか懐かしくて幻想的な西宮神社の夏祭り。浴衣でおでかけするのが似合いそうです。

開催日時:7月20日 18:00~

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2.短冊に願いをこめて・・・ ~ 貴船神社 七夕笹飾りライトアップ

ぽつぽつと立つ笹の葉飾りが夜の境内に浮かび上がります。
川の音を背に、参道へ向かえば灯籠が灯る石段が。

織姫と彦星の伝説が伝わる七夕は、日本の節供のなかでもっともロマンチックな由来を持っている日。そんな七夕デートをもっと盛り上げてくれるのが、京都の貴船神社(きふねじんじゃ)の「七夕笹飾りライトアップ」です。

石段の灯籠に火が灯る夜の貴船神社で、7月1日から笹を設置。1枚100円の短冊に願いを書いて吊すことができます。ライトアップされるのは、たくさんの短冊が結ばれた笹。灯りを落とした境内で、願いをこめたカラフルな短冊が浮かび上がります。

7月17日と8月14日は、七夕奉納ライブも開催。女性和太鼓グループやオリジナル楽器「よし笛」演奏家など、バラエティ豊かなアーティストが登場します。さらに、両日は特別に、職員等の手作り感覚のミニフードコートを開催。音楽とともに賑やかに楽しみたい人におすすめです。

貴船神社は、和泉式部が祈願し、夫の愛を取り戻したエピソードから、縁結びの社としても知られています。2人の末永いご縁を願うにはぴったりのイベントを、チェックしてみてください。

開催日時:7月1日~8月15日 
夕暮れ~20:00(土日祝は21:00まで)

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3.古都の夏に現れる幽玄の世界 ~ 中元万灯籠祭 春日大社

朱塗りの回廊が灯籠で照らされる様子は、一度は見たい美しさ。
奈良公園から続く、長い参道。

世界遺産・春日大社(かすがたいしゃ)に寄進されている灯籠は、石灯籠2000基、釣灯籠約1000基の合計3000基。長い参道から、朱塗りの回廊にある、すべての灯籠に火が灯る、年に2回の神事が「万灯籠」です。

昔は、灯籠とともに油料も寄進され、その油がつきるまで毎晩火が灯されていました。明治時代に油不足や神社制度の変革などの事情でこの風習が中断。その後、節分と中元に、灯籠に火を灯す行事として復活しました。

境内は、多くの場所で電気を消しているため、電気がない時代を思わせる暗さ。その分、灯籠の明かりは存在感を増し、幽玄の世界を創っています。

点灯に合わせて訪れれば夕暮れの青暗い光に浮かぶ灯籠を、遅い時間に訪れれば闇に浮かぶ灯籠を見ることができますが、早い時間は行列することも。ゆっくり見るなら遅い時間のほうがよいかもしれません。

開催日時:8月14日・15日 19:00頃~21:30
(※18:30~14日は舞楽、15日は神楽奉納)
拝観:回廊内特別参拝500円、初穂料3000円で献燈可

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4.《その他の神社》どこ行く?夏の夜の神社イベント

花園神社(はなぞのじんじゃ)東京都・新宿区

<盆踊り:8月1日・2日>
都心の真ん中で風流!盆踊り

竈門神社(かまどじんじゃ)福岡・太宰府市

<七夕まつり:8月7日>
神楽と笹飾りのキャンドルナイト

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