恋愛不調な2010年にさよなら 縁結び神社で年越しの大祓

「年越しの大祓」は、知らぬうちに身についた罪や穢れを新年を迎える前に祓い清めるいわばこころの大掃除。今年の恋愛運がイマイチだった方は、縁結びの神社でお祓いをして前向きな気持ちで新年を迎えませんか?
1.ご神木をめぐり良縁を願う/熊本・北岡神社


健速須盞嗚尊(たけはやすさのをのみこと)が、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)を救うため八つの頭を持つ大蛇・ヤマタノオロチを酒に酔わせて討伐する。日本神話のなかでも、有名なエピソードをご存じでしょうか?
北岡神社(きたおかじんじゃ)の御祭神は、健速須盞嗚尊と奇稲田姫命。ヤマタノオロチを倒した後、夫婦になった2柱を祀っていることから、縁結びの親神さまとして信仰を集めてきました。境内には、健速須盞嗚尊と奇稲田姫命が宿ったような夫婦楠とよばれる2本の楠のご神木もあり、男女がそれぞれ8の字に廻って参拝すると様々な良縁に恵まれるといわれています。
楠の樹齢は、1000年以上。人の寿命から見れば永遠にも思える時間を互いに寄り添い過ごしてきた楠の奧に建つ神社では、12月31日に恒例の大祓式が行われ、当日は神職だけで神事が執り行われます。その年の罪・穢れを祓い清めていただけるので、清らかな2011年を迎えたい人はぜひ参拝へ。健速須盞嗚尊と奇稲田姫命に恋愛運アップを願ってみましょう。
2.遠くにお住まいの方必見!/東京大神宮

「結び」の働きを司る神さまが祀られていることから、縁結びの神社として全国の恋する乙女たちから熱い視線を浴びている東京大神宮(とうきょうだいじんぐう)。遠くにお住まいの方は“参拝したい!”と思っていても機会を得られず残念な思いでいるのではないでしょうか?
東京大神宮の大祓式は、12月31日の午後3時から。参列者は、「形代(かたしろ)」といわれる、人の形に切り抜いた紙に名前と年齢を書き、さらにその形代で身体を撫でて息を吹きかけ、自分の罪や穢を移し、我が身の代わりにして清めてもらいます。実はこの形代、遠くに住んでいて東京大神宮に行けない人には、郵送もしてくれるとか。形代に、停滞気味だった2010年の恋愛運も移して送り返せば、希望に満ちた清々しい新年を迎えられそうです。
3.赤い糸で結婚祈願/茨城・出雲大社常陸

出雲大社常陸(いずもたいしゃひたち)の大祓は、12月23日午後2時から。茅の輪をくぐり、形代で身体をなでて穢れを払い祈祷していただく祭事は、一般からも参列が可能。茅の輪にも使われている、邪気をはらうといわれるレモングラスの大祓薬草も授与されるので、しっかり清めたい人におすすめです。
御祭神は、縁結びの神さまとして知られる大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)。本社である出雲大社から分霊された神さまへ、一年の罪や穢れを払ったキレイな心身で参拝すれば縁結びの願いもストレートに届きそうです。さらに、結婚へのステップを登りたい人は、「縁結糸」もお忘れなく。本社でも授与されている紅白の糸は、身近な衣服などに縫いつければ良いご縁に結ばれるといわれています。