初めてでも“だんな”になれる 酉の市の熊手の粋な買い方講座

酉の市といえば縁起熊手。一度は買ってみたいと思っていても「値段がわからない」「飾り方が難しそう」と諦めていませんか?そこで今回は、上手な熊手の選び方、買い方をお届けします。
1.本気で願いをかなえる熊手の選び方

今年の11月の酉の日は11月7日と19日。この2日間、東京や東京近県の神社では、酉の市が開催されます。
「福をかきこむ」と言われる縁起熊手。熊手は一年ごとに大きくしていくのがよいとされています。初めての熊手購入は「ちょっと小さいかな、と感じる物を選ぶのがよいでしょう」と教えてくれたのは、浅草の酉の市に出店して80年の熊手屋・五十嵐のご主人。
予算を決めたら、熊手のデザインをチェック。熊手屋さんによって、しめ縄メインのシンプル系から、たっぷり縁起物がついたゴージャス系までデザインは様々。
金運アップなら小判多めのもの、福を招きたいなら招き猫付き、とにかくハッピーな一年を送りたいなら福々しいおかめさんのお面がついているものと、熊手についている縁起物から選んでもOKです。五十嵐のご主人は「おかめさんのお面が手描きなら、一番いいと感じる笑顔を選ぶなど、とにかく一番好きなものを選ぶのがよいでしょう」と仰っていました。見て楽しい熊手を飾れば、自然と目がいき福を招きやすくなる、とのこと。
熊手探しもフィーリングが大切なようです。
2.憧れの手締めをしてもらうには?

熊手屋さんとの値引きバトルの上、値引き金額をご祝儀として渡して「よぉーっ!」と手締めするのが酉の市の“粋”な伝統だとされています。
とはいえ、値段の低い熊手では手締めをしてもらえないことも多いとか。五十嵐のご主人に伺ったところ「最近は、1万円くらいの熊手から手締めをすることが多いようですね」とのこと。1万円の熊手ということ、横幅30cmくらいが定番。家に飾るのにも大きいし、値段もキビシイ・・・。そんな人でも手締めをしてもらう方法はないものでしょうか?
「毎年買いに来てくれる常連さんには、手締めをしてますよ」とご主人。熊手屋さんの常連になるなんて江戸っ子らしくてステキ、と思いえる人は数年がかりで酉の市に通ってみてはいかがでしょうか?ちなみに、熊手屋さんによって手締めのかけ声やテンポが異なるので、常連になる前に気に入った手締めをする熊手屋さんを見つけるのもよいでしょう。
3.ここが重要!熊手の飾り方
しっかり福をかきこみたいなら祀り方にも気を配りたいもの。熊手は、目線より高い位置に納めるのが一般的。和室なら鴨居の上、洋室ならピクチャーレールを利用するなど、高い場所に配置できるようにしましょう。
正面を北に向けて飾るのは避けたほうがよいとされています。福をかきこみやすいように玄関に祀るのは定番ですが、合格祈願なら該当の学校の方角など願い事に関連する方角に祀るのもご利益があるとか。目が届きやすい場所に祀って、福々しい2011年を過ごしてください。