京都霊山護國神社
きょうとりょうぜんごこくじんじゃ
住所 | 〒605-0861 京都府京都市東山区清閑寺霊山町1 |
電話番号 | 075-561-7124 |
FAX | 075-531-0972 |
HP | http://gokoku.or.jp |

由緒・由来
謹みて当社は明治元年の創立に係り、嘉永六年米艦渡航以来の国論沸騰のさなかに在って、敢然衆に率先、尊皇の大義を唱えて世論を啓発し、機運到って征幕の軍興るやこれに従って諸方に転戦、身を持って維新の鴻業を翼賛しながら、その成就を見ずして中道にたおれ、一命を国に捧げたる志士の精忠を、宏謨成れるの日、畏くも明治天皇は深く御嘉賞遊ばされ、その霊を祀らんがために一社の創立を仰出されたのに始まるのである。恭々しく明治元年五月十日の御沙汰書を拝するに、唱義の士には次の如き勅旨を仰出された。
[太政御一新之折柄 賞罰ヲ正シ 節義ヲ表シ 天下之人心ヲ興起被遊度 既二豊太閤楠中将之精忠英邁御追貪被 仰出候 就テハ突丑以来唱義精忠天下二魁シテ国事二発レ候諸士 及草莽有志之輩冤柾罹禍者不少 此等之所為親子之恩愛ヲ捨テ 世襲之除二離レ 墳墓之地ヲ去り櫛風沫雨四方二潜行シ 専ラ奮幕府之失職ヲ憤怒シ死ヲ以テ衷訴 或ハ指紳家ヲ鼓舞シ或ハ諸候門二説得シ 出没顕晦不厭萬苦竟二拠身命候者 全ク名義ヲ明ニシ皇運ヲ挽回セントノ至情ヨリ尽カスル処 其志実二可嘉尚 況ヤ国家二有大勲労者争力浬滅二忍フ可ンヤト歎被 思食候 依之其志操ヲ天下二表シ且忠魂ヲ被慰度 今般東山之佳域二祠宇ヲ設ケ 右等之雲魂ヲ永ク合祠可被致旨被 仰出候、猶天下之衆庶益節義ヲ貴ヒ可致奮励様 御沙汰候事]
伏見鳥羽の役以来の戦死者に対しては次のごとく御沙汰あらせられた。
[当春伏見戦争以来引続東征各地之討伐二於テ忠奮戦死候者、日夜山川ヲ践渉シ風雨二暴露シ、千辛萬苦邦家之為メ終二殯命其段深ク不欄二被 思食候最其忠敢義 烈実二士道之標準タルヲ以テ叡感之余リ此度東山二於テ新二一礼ヲ御建立永ク其 霊魂ヲ祭祀候様被仰出候尚、向後王事二身ヲ殲シ候輩速二合祀可被為在候間天下 一同此旨ヲ 奉戴シ益可抽忠節、且戦死之者等其藩圭二於テモ厚ク御趣意ヲ可奉 体認旨被 仰出候事]
有難き聖旨を拝し、枯骨に及ぶ天恩の忝さに感泣した京都府及び山口、高知、福岡、熊本、鳥取、久留米の諸藩、澤三位家、徴兵隊は、御沙汰書に東山之佳域と仰せられた霊山の山上に各々祠宇を建設した。これ実に当社の創祀、ひいては我国招魂社の嚆矢であって、爾来当社の祭祀及び営繕には国費を供進せられるのを例とし、社号は特に官祭の二字を冠して『霊山官祭招魂社』と称した。
※京都霊山護國神社様HP 由緒 創祀より