伊那下神社
いなしもじんじゃ
住所 | 〒410-3611 静岡県賀茂郡松崎町松崎28 |
電話番号 | 090-7919-7780 |
FAX | |
HP | https://inashimo-jinja.com |

由緒・由来
神やどる山、牛原山の麓には人の生活に欠くことのできない真水が湧き出しています。ここは石火郷と那賀郷との境界であり、二つの郷に出入りする関門であったため、西伊豆の要地として栄えました。
かつては、大山祇神の系統である石火族が住んでいました。昔は山そのものを神をまつる場としたため社殿なく、牛原山の嶺三本松と呼ばれるところが、祭りをする自然の祭場でした。年が移り土地の発展にともない、此処に神社がもうけられ、産業の守護神でもある彦火火出見尊を石火宮とたたえて尊崇してきました。
またこの神社を俗に唐大明神と称する起源は、四世紀に新羅征討の時、この国の人が皇后の御船を守り、長門の豊浦に留まり後にこの松崎に来て、ここに唐(新羅)征討の神功皇后のゆかりの住吉三神を鎮座したためであるといわれています。
原始の頃より、山の中の祭からはじまっているので、鎮座の年代は不詳です。
平安期の延喜式という朝廷の神社名簿に「いなしりの明神」とあり、この延喜の制度に基づいて、祈年祭には国からのお供物がり、以後何度か位があがり、神階四位上といわれてきました。また正月、五月、九月二十日祭りは、朝廷の神道祭祇の卜部家より、累代のこの神社の森氏に本官の服装(有紋黒袍)を着用し祭祀を司ることを許されました。
明治六年九月村社に列し、昭和五年八月郷社となり同年には、公から例祭にお供えの出る神饌幣帛料供進社に指定されました。また、この神社は古くから航海安全の目標とされ、漁業に携わる人は海の幸を願い、地元のみならず駿河路を行き来する旅人の信仰を集め、源頼朝をはじめ武家の崇敬も篤く、多くの寄進もありました。
※伊那下神社様HP 創建と由緒より