参道はB級グルメ天国!千代保稲荷神社へ

運試しも楽しい 商売繁盛の神さま、おちょぼさん

岐阜県海津市の千代保稲荷神社(ちよほいなりじんじゃ)は、商売繁盛の御神徳が知られる神社。
地元で「おちょぼさん」と親しまれるこの神社が現在の地に鎮座したのは室町時代。源義家の六男義隆の子孫が開祖し、現在は20代目が祭司をつとめられています。
京都の伏見稲荷、愛知の豊川稲荷とともに、日本三大稲荷の一つともいわれ、年間の参拝者数は200万人。
人気の理由は、ここだけのものがたくさんあるからかもしれません。まず珍しいのは、その参拝方法。
鳥居前にある店で藁に挿した油揚げとろうそくを購入して、お供えするのが習わし。願いが叶うかを見極める「重軽石」という運試しもあり、楽しげにトライしているようすが見かけられます。
深夜の熱気に載せられて 串カツ食べ過ぎにご用心

もうひとつ、おちょぼさんの魅力になっているのが、100軒以上のお店がひしめく参道です。漬け物屋さんや和菓子屋さん、土産店におしゃれな家具屋さんまで楽しくて不思議なお店がズラリと並んでいます。
なかでも人気は、立ち食いもできる串カツ屋さん。テレビにもたびたび登場する有名店の「玉家」さんをはじめ、何店もがしのぎを削っています。
ユニークなのが、会計方法。串を勝手に取って、食べた串の数だけ後で会計をする、商売繁盛の神さまのお膝元らしい、なんともおおらかなシステムになっています。
さらに、草餅や、なまず料理といった定番の名物に加え、こだわりのパン屋さんなど新名物も生まれつつあり、何回訪れても楽しめそうです。
おちょぼさんが特に賑わうのは、月末から1日の深夜。
串カツ屋さんから洋服屋さんまで、この日ばかりは深夜も店を開け、参拝客でごったがえします。初詣でもない日に、深夜とは思えない盛り上がり。おちょぼさんだけのまか不思議な熱気を、ぜひ一度体験してみてください。