2014.07 蓮&ハギで、夏から初秋の花めぐり

蓮&ハギで、夏から初秋の花めぐり

ただいま見ごろ、蓮の花。

2000年も前から栽培されていたとされる蓮は、日本でもなじみ深い夏の花。

熊本県人吉市の青井阿蘇神社(あおいあそじんじゃ)でも、参道の左右に広がる蓮池が近隣の人々に長年親しまれてきました。

青井阿蘇神社こと「あおいさん」の蓮池は、神社名の由来の記録で「青々とした杜の中に小池があった」とされることからも創建当時から存在していたようです。

古くから蓮も群生していたようで、里人たちに蓮池と呼ばれていたと考えられています。

青井阿蘇神社の創建は大同元年(806)。およそ1200年前から、同じ場所で毎年、毎年、花を咲かせてきたことを考えると、あらためて自然の偉大さを感じます。

青井阿蘇神社の蓮の見頃は、6月から7月中旬まで。朱塗りの禊橋と一面の蓮のコラボを楽しめます。

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名園でハギを楽しむ。

万葉集でもっとも歌が詠まれている花がハギと聞くと、ちょっと意外な気がしませんか?

ハギは、日本のほぼ全域に生息している落葉低木。昔はとても身近な野の花でしたが、里山の自然が失われてきた都心部では、見かけることが難しくなってきています。

小ぶりながら可憐なハギの花が楽しめるのが京都市左京区の平安神宮(へいあんじんぐう)の神苑です。

神苑は作庭家・7代目小川治兵衛が20年かけて作ったもの。小川治兵衛は、円山公園や山縣有朋別邸の無鄰菴など多数の名園を残した人物で、近代日本庭園の先駆者ともいわれています。

平安神宮の神苑も国の名勝に指定されている名園で、池泉回遊式庭園(ちせんしきかいゆうていえん)と呼ばれる、池を中心に園路を巡らせた形式になっています。

9月上旬に見ごろを迎えるハギが多く咲くのは、入ってすぐの南神苑と西神苑のあいだあたり。開花時期がかぶるスイレンやサルスベリの花も見られるかもしれません。

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