2011.04 ツツジを愛でる、春の休日

ツツジを愛でる、春の休日

樹齢1000年、平安時代のツツジが現存

満開に咲いた花を摘み取って、がくの方から蜜を吸う・・・。

ツツジは、街路樹や庭木などに広く使われてきました。ツツジの蜜を吸う風習も、身近にある花だから生まれのでしょう。

ツツジが歴史に登場したのは万葉時代。万葉集にも、ツツジを謳った作品が数点記されています。ツツジの寿命は長く、樹齢1000年のものも現存しています。万葉集の成立は759年以降なので、万葉集に謳われたツツジがどこかに残っているかもしれません。

長生きのツツジの木は、人の背を越えて、見上げるほどの大きさになります。昔からの群生地では、ツツジだけで一つの山のように見えることも。開花時期には、山まるごと一つが燃えるような花の色に包まれ、圧倒されるような生命力を感じさせてくれます。

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東京随一のツツジの名所 ~ 根津神社

東京の根津神社(ねづじんじゃ)は、2000坪のつつじ苑があるツツジの名所。開花シーズンには東京を代表するツツジのイベント、「文京つつじまつり」が開催され、多くの人が訪れます。

50種3000株のツツジのなかには、極小の花を持つフジツツジや風車のような花びらを持つハナグルマなど、めずらしい品種もあるので、見比べるのも楽しそう。

斜面に咲いたツツジの間を縫うように遊歩道が設置されているので、ツツジの花に包まれるようなお花見が堪能できます。

開花シーズンは大変な人出になるので、朝一番のすがすがしい境内を目指すのがおすすめです。

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