2023.09 植物学者、牧野富太郎が命名神社で楽しむキンモクセイの甘い香り

植物学者、牧野富太郎が命名 神社で楽しむキンモクセイの甘い香り

名付け親、牧野博士は香りより樹皮に注目!?

秋の爽やかな風にのって、キンモクセイの甘い香りが届く季節になりましたね。キンモクセイが開花し、あの芳しい香りを届けてくれるのは1年のうちわずか1週間。短い開花の時季だけ、香りの存在感で秋の深まりを知らせてくれます。

キンモクセイを漢字で書くと「金木犀」。樹皮がサイ(犀)の皮に似ていることから名付けられたと伝えられています。名付け親はNHK朝の連続テレビ小説『らんまん』の日本の近代植物学の権威、牧野富太郎博士。ギンモクセイの変種として命名されました。

「Osmanthus fragrans var. aurantiacus Makino」という学名も命名し、牧野博士の名前も入っています。

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境内が香りの楽園に!三嶋大社のキンモクセイ

キンモクセイは庭木に使われることも多く、さほど大きい木のイメージがない人も多いかと思います。しかし、静岡県・三島市にある三嶋大社(みしまたいしゃ)のキンモクセイは違います。

推定樹齢1200年という長寿の木で、樹高は10メートル以上、枝を伸ばした面積は約250平方メートルという森のような巨木です。

可憐な花が咲くのは9月中旬から10月上旬にかけて。境内はもちろん、遠方までキンモクセイの香りが届き、ときには2里(約8キロ)先にも届いたと伝えられています。

三島観光の中心地ともいえる神社には、新池や茶屋もあり香りに包まれながらのんびり過ごすのにぴったり。参拝後は、茶屋の名物「福太郎餅」で一服しながら秋の香りを楽しんでください。

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