ハッピーな2011年を願って 東京十社巡りガイド

スカイツリーも、品川のビル群も、昔ながらの下町も、ぐるりと東京を探訪する、観光にも楽しい東京十社巡り。神社巡りをスタートしたいけれど、どこへ行っていいのかわからない人にもおすすめです。
1.東京十社は首都を守る結界だった?

東京が巨大都市なのは、世界でも知られるところ。周辺部を含める東京圏の人口は、世界2位のインド・デリーを大きく引き離して堂々の世界一位。
この東京の発展にもしかして一役買っているかもしれないのが、東京十社です。
東京十社は、明治元年にあたる1868年に明治天皇が定めたもの。江戸城の造成に風水が取り入れられているのは有名な話ですが、明治になったばかりのあわただしいなかで東京十社を迅速に定めたのは、皇居と東京に暮らす人々を守る、新しい時代の新しい結界を作ることを重要視したためなのでしょう。
東京十社に定められたのは、根津神社、神田明神、亀戸天神社、白山神社、王子神社、芝大神宮、日枝神社、品川神社、富岡八幡宮、赤坂氷川神社。
このなかで神田明神は鬼門(東北)に、日枝神社は裏鬼門(西南)に位置しています。江戸も300年の繁栄を誇る世界有数の都市でしたが、今日本の首都がより発展を遂げているのは、十社が東京を守っているからかもしれません。
2.御朱印と絵馬でスタンプラリー的なお楽しみも!

お話してくれたマナさん。


ミニサイズの絵馬は300円。
「回り始めてはまりました!都心の真ん中に、こんな静かな場所があったんだという発見と、巡り方を考えながら移動するスタンプラリーのような楽しみがありました」と話してくれたのは、取材中に富岡八幡宮で会ったマナさん。そんなマナさんが手にしていたのが、東京十社巡り専用のご朱印帳と記念絵馬。
ご朱印とは、神社でいただける朱色の印と墨書で書かれる社名。印を押すものをご朱印帳と呼び、東京十社巡りには専用のご朱印帳が用意されています。絵馬も、各神社ごとに社が描かれたミニサイズのものが授与されており、全部を集めて専用の絵馬掛けに飾ることができます。御朱印も絵馬も、コンプリートするのが楽しいもの。
神社で授与されるものなので、お札やお守りと同様のご利益があるのもうれしいですね。
3.十社のたのしい巡り方

実際に十社を巡るには、どうしたらよいのでしょうか?
編集部が東京十社を車で一巡したところ、朝8時30分に品川神社をスタートして最後の富岡八幡宮は16時40分頃に到着。社務所が閉まるぎりぎりの時間でしたが、なんとか1日で十社を巡ることができました。電車で十社を巡るなら、駆け足になる可能性が高いのでゆっくり回りたいなら、2日以上に分けて回るのが良いかもしれません。
十社のほとんどは、東京メトロか都営地下鉄でアクセスできますので、東京メトロ1日乗車券710円や東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券1000円を使うのもおすすめです。
月に1社と決めて、お祭りや、花の見頃にあわせて巡るのも楽しそう。亀戸天神社の藤は4月、根津神社のつつじは4月下旬~5月上旬、白山神社のあじさいは6月が開花時期。
東京の真ん中にある神社だけに、門前スイーツやランチスポットも豊富。自分なりの巡り方を見つけてみてください。
4.どこから回る?東京十社巡り

唐門、楼門、透塀は国の重要文化財指定

神田を始め江戸108町の総氏神様

学問の神さま菅原道真公を祀る

縁結びの神さまを祀る小さな社

境内末社には全国でも珍しい「髪の祖神」が

良縁の縁起物 千木筥が女性に人気

天井絵や宝物殿などの見どころもいっぱい

「一粒萬倍の泉」で金運アップ

大輪幅1.5m!日本一の黄金御輿を展示

東京の真ん中に残された鎮守の森
その他の東京の神社めぐり
<日本橋七福神>
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<下町八福神>
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<東京五社めぐり>