長津田 王子神社
天正18年(1590年)徳川家康公の江戸入城に伴い、その旗本岡野房恒公が長津田(千石)の領主として知行を許された。房恒公は菩提寺として大林寺を開基し、長津田村の鎮守として、国家安泰、極楽平穏の霊験あらたかな神として、平安時代から全国の人々に尊崇され、「伊勢へ七度、熊野へ三度」とか「蟻の熊野詣で」といわれるほど、信仰の厚かった熊野三山(本宮、新宮、那智)のうち新宮(速玉大社)より若一王子権現をこの地に勧請して慶長元年(1596年)に創建、別当寺として福泉寺を開基して神社の管理運営にあたらせた。