花の少ない時季に、目を楽しませてくれるスイセンの花。
開花は品種によりさまざまですが、11月から4月ごろと気温の低い時季が中心。春を告げる花として親しまれてきたため日本原産と思われがちですが、実はスペインやポルトガル、北アフリカなど地中海沿岸のはるか遠い地がふるさと。
渡来したのは平安時代で、「水仙」の名は漢名からきているため、シルクロードを通って中国に渡り、日本に伝わったと考えられています。
神社参拝とスイセンの花畑見物、高台からの眺望という欲張りなおでかけができるのが大阪八尾市の玉祖神社(たまおやじんじゃ)。
玉祖神社は、第11代垂仁天皇の御世に創建された古社。境内には大阪府の天然記念物の指定を受けている楠の巨木があるほか、豊臣秀頼寄進の慶長の石燈籠もあり歴史を感じることができます。
スイセンの花畑は神社の西側の境内地にある「花香郷」。ハイキングに訪れる人に四季を感じてもらおうと地元の方々がコツコツと栽培面積を広げてきたものです。現在は、約2000平方メートルものスイセン畑が広がり、大阪平野が見渡せる景色とともに人気のスポットになっています。