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2019.09
秋の神社のお楽しみ
キンモクセイ香る季節へ。

秋の香りキンモクセイ
あなたは何を思い出す?


匂いを嗅いだときに、記憶が鮮明に甦ることはありませんか?
記憶と嗅覚はつながっているという研究があります。視覚、味覚など嗅覚以外の感覚はすべて視床とつながっていますが、嗅覚だけは鼻から匂いを感知すると、嗅球に運ばれ、扁桃体と海馬という記憶と感情を処理する部位に接続されるからなんだそう。
9月下旬から10月に開花するキンモクセイの花は、強い芳香を放つことで知られています。庭木や神社の境内など、身近にあることから、子どものときに香りを嗅いだことがあることも多いのではないでしょうか。
小さなオレンジの花から発せられる甘くフルーティな香りはとても魅力的。今年は花見ならぬ「花香」で、記憶の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?



新田義貞公植樹の巨樹のキンモクセイ


群馬県太田市の冠稲荷神社(かんむりいなりじんじゃ)は、平安時代に創建された源氏ゆかりの社。新田氏の始祖・新田義重公の父、源義国公により鎮座されと伝えられ、伏見・豊川・信田・王子・妻恋・田沼とともに、日本七社のひとつといわれています。
境内には、新田義貞公が元弘3年(1333年)に戦勝を祈願し植栽したと伝えられるキンモクセイの大樹があります。樹高は約15m、葉振りは約15mもあり庭木などの小ぶりのキンモクセイとは大違い。開花を迎えると、境内が甘い香りで満たされます。まさに、花見ならぬ「花香」にはぴったり。
縁結びや子宝、安産、子育ての御利益も知られているので、若い女性や夫婦にもおすすめ。香りを楽しみつつ、御利益を願ってみましょう。