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2017.11
日本らしさをかもし出す
気品漂う菊の花

手をかけるほど美しく育つという観賞用の菊。

八重菊がモチーフ
の菊の御紋



菊の花言葉はおもに高貴・高尚・高潔。見た目が気高く、気品ある花の姿に由来するといわれています。花言葉通り、日本の皇室・皇族をあらわすのが菊を型取った菊花紋章、通称「菊の御紋」です。十六八重表菊と呼ばれる、花びらが16枚、中央にがくを描かない八重菊をモチーフにしています。
はじまりは後鳥羽上皇が身のまわりの品々に好んで菊の紋章をつけ、自分の印としていたことから。今でも皇室の代名詞として、また国花の桜に並ぶ日本の花として認識されています。
一般的に、開花時期は秋とされていますが菊は品種がとても多く、年中楽しめる花として私たちの生活に彩りを添えてくれます。


丹精込めて作られた菊の鉢が並ぶ献菊展示。

秋におこなう神社の献菊展示・献菊祭



菊は秋の花。秋日和という言葉もあるように、この時期に献菊展示や献菊祭をおこなう神社が多いのはご存知でしょうか? 愛知県一宮市にある真清田神社(ますみだじんじゃ)は、尾張国一宮として知られる神社。天照大御神(あまてらすおおみかみ)の孫神・天火明命(あめのほあかりのみこと)を主祭神とする、皇室の厚遇を賜ってきた歴史ある社です。
こちらでも11月17日まで献菊展示が開催され、展示の最終日には本殿でその報告と菊の奉納を行う神事、献菊祭がおこなわれます。境内に設営される展示テントには、色とりどりの品種の菊が並べられ、見事な造形を見せる花々の競演をながめることができます。


神社を中心に発展した一宮市の、目抜き通りに鎮座する。