1. 【奈良・天理市/石上神宮】
こう着状態を打開したタケミカヅチの剣の神を祀る
2. 【新潟・弥彦村/彌彦神社】
神武天皇のピンチを救った天香山命
3. 【京都・京都市北区/平野神社】
金運アップに欠かせない活力をいただける!
4. まだある! 起死回生の神さまを祀る神社
日本神話の一節、地上をおさめていた神オオクニヌシから高天原の神々への国譲りのお話をご存じでしょうか? 高天原のアマテラスは、交渉役を次々と送るものの国譲りは難航。一時はこう着状態となりましたが、そんな状況を打開したのが、神剣「韴霊(ふつのみたま)」をたずさえた武道の神さま・タケミカヅチでした。
この神剣に宿る神さま「布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)」を祀る神社があります。JR天理駅からタクシーで約10分、日本現存最古の道として知られる「山辺の道」の途中にある石上神宮(いそのかみじんぐう)です。
石上神宮では布都御魂大神のほかにも、須佐之男命(すさのおのみこと)がヤマタノオロチ退治に用いた霊剣「天十握剣(あめのとつかのつるぎ)」も祀っています。霊剣に縁の深い神社だけに、社宝のなかにも剣があります。代々この神社に伝わる御神宝「七支刀(しちしとう)」です。『日本書紀』に「百済から贈られた」と記されている七枝刀(ななつさやのたち)は、この七支刀だと考えられており、国宝にも指定されています。剣といっても、その形は独特。剣身の左右に段違いに3本ずつの枝刃がある、鉄製の剣です。製法は鍛造とも鋳造ともいわれていますが、現代の技術をもってしても同一のものを作ることができず、その製法は完全には明らかになっていないそうです。
そんな神秘的な七支刀を、石上神宮では御神体同様のものとして大切に奉斎してきました。七支刀をモチーフにした授与品も豊富です。「御神劔守(ごしんけんまもり)」は御祭神の御神徳にちなみ、”ピンチをチャンスに変えてくれる”起死回生のお守りとして人気があります。
越後国一宮である彌彦神社(やひこじんじゃ)。JR弥彦駅から徒歩15分の霊験あらたかなパワースポットとしても人気です。御祭神は、天照大御神の曾孫にあたる天香山命(あめのかごやまのみこと)。天香山命にもタケミカヅチの神剣「韴靈剣(ふつのみたまのつるぎ)」にまつわるエピソードがあります。初代天皇の神武天皇による日本建国の英雄譚「神武東征」です。神武天皇は、紀州熊野で敵の毒気に当てられて苦境に陥ってしまいます。その危機を救うため、天香山命が神武天皇に献じたのが、韴靈剣です。そのため天香山命は、古くから起死回生・厄難消除の神さま、人々の魂・生命に活力を与えてくださる神さまとして信仰されてきました。
こちらの神社に参拝する際は、作法にご注意を。一般的な神社参拝の作法は「二礼二拍手一礼」ですが、彌彦神社では拍手を四度打つ「二礼四拍手一礼」です。
出世運アップを願う人は、ぜひ境内摂社の草薙神社(くさなぎじんじゃ)への参拝も忘れずに。祀られているのは天戸国命(あめのとぐにのみこと)です。孝昭天皇、孝安天皇に仕えた聡明な方だったことから、出世開運の御利益があるといわれています。摂社・末社が並んでいる場所の左から2番目のお社です。
この神社には「再生」の強いパワーをいただける御神木もあります。樹齢2400年と伝わる、二の鳥居近くの椎ノ木です。明治45年(1912年)に社殿をも焼失してしまうほどの大火災がおき、その際この御神木も焼けてしまいました。しかしその後再び芽が出て見事復活を遂げたそう。その再生パワーにあやかろうと、多くの人が足を運んでいます。
金運がダウンしているときは気力も落ち込みがちですが、そんなときの参拝にぴったりなのが、京都・北野天満宮(きたのてんまんぐう)から徒歩3〜4分の距離にある平野神社(ひらのじんじゃ)。本殿には4柱の神々が鎮座していますが、そのうち今木皇大神(いまきすめおおかみ)は源気新生・活力生成の神さまなのです。ほかの3柱の神々も、生活安泰の神「久度大神(くどのおおかみ)」、邪気を振り開く平安の神「古開大神(ふるあきのおおかみ)」、生産力の神「比賣大神(ひめのおおかみ)」と、いずれも金運アップにも繋がりそうな御神徳のある神さまが揃っています。
平野神社への参拝で見逃せないのが、境内の御神木の前にある霊石「すえひろがね」。磁石がくっつく日本最大ともいわれる約200kgの餅鉄(べいてつ)で、鉄分を約70%も含んでいます。邪気を吸い取ってくれると伝えられている不思議な石です。
授与所で「授かる守」をいただき、「すえひろがね」にくっつけてから持ち帰ることで、不思議な石の霊力をいただくことができるといわれているそう。「授かる守」は複数のデザインがあります。好みのデザインの「授かる守」で、ぜひ霊力をいただいて帰りたいですね。